おはようございます。こんにちは。こんばんは。ナカシマ歯科の中島です。
皆様、エナメル質形成不全というものをご存知でしょうか?
歯の表面はエナメル質という固い組織で覆われており、とても重要な組織となっております。
そのエナメル質が固くなりきらず、白く濁ってしまったり少し柔らかくなってしまった状態で完成してしまうものをエナメル質形成不全と呼んでいます。
特にエナメル質形成不全が出現しやすいとされるのが中切歯(一番前の歯)と第一大臼歯(6歳臼歯)なのですが、例えば6歳臼歯はお母さんのお腹の中にいるときにすでに歯の赤ちゃんが出来上がっており、生まれる際に固まり始めます。お目見えするのは6歳ですが、このお母さんのお腹の中にいるタイミングが大切になってきます。
エナメル質を形成する際に大切なものはビタミンDです。
ビタミンDは日光(紫外線)に当たることで生成されます。
厚生労働省の調査によると、食品からとるビタミンDの必要量の目安は5.5µg程度とされています。
それに対して1日に必要なビタミンDの量は15µg以上とされており、足りない10µgのビタミンDは、日光を浴びることで生成する必要があるということです。 紫外線の量は季節や場所、時間帯によって変動しますが、夏であれば15〜30分程度ということです。
最近の暑さはひどいので、なかなか外に出にくいかもしてませんが、これから生まれてくるお子様のためにも、少しの知識として持っておいてもらえたらと思います。
ちなみに、食品では鮭等の魚から摂取することで効率的にまかなえます。
ちなみに、どうしても一定確率でエナメル質形成不全は起きてしまいます。
「エナメル質形成不全=アウト」では決してありませんので、定期的に予防管理をして虫歯になってしまわないようにケアをしていきましょう。
ご不安な方はいつでも歯科医院にてご相談ください。