Implant インプラント

当院のインプラント治療の特徴

当院では「ストローマン」と「ネオバイオテック」のインプラントシステムを採用しています。これらは長期的な安定性と高い成功率を誇るシステムで、多くの臨床データに裏付けられた信頼性の高いインプラントです。

ストローマン

ストローマンインプラントは、スイスに本社を置く世界トップクラスのインプラントメーカーが開発した製品です。50年以上の実績があり、世界70カ国以上で使用され、500万人以上のインプラントに用いられています。

ストローマン社のインプラントの特徴は以下の通りです。

1.SLA(Sand-blasted Large-grit Acid-etched)という独自の表面構造により、インプラントと骨の結合が促進され、治療期間の短縮が期待できます。
2.純チタンや強度に優れたRoxolid®合金を使用し、長期的な安定性を実現3.長年の研究と実績に基づいた信頼性の高いシステム
4.生体親和性が高い素材を使用

ネオバイオテック

韓国発祥のネオバイオテック社のインプラントシステムは、革新的な技術と使いやすさで近年、世界中の歯科医師から支持を受けています。

ネオバイオテック社のインプラントの特徴は以下の通りです。
1.骨との結合を促進する特殊な表面構造が手術に使用している医師たちから高い評価を得ている
2.様々な症例に対応できる多彩なサイズと種類
3.インプラントの安定度を数値化できるシステムを提供

当院では、患者様の骨の状態や治療計画に応じて、最適なインプラントシステムを選択し、治療を行っています。どちらのシステムも長期的な安定性と審美性に優れており、安心して治療を受けていただけます。

インプラントとは

インプラント治療とは、失った歯の代わりにチタン製の人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯(上部構造)を装着する治療法です。インプラントは「第三の歯」とも呼ばれ、天然の歯に最も近い感覚を取り戻すことができます。

インプラントは主に3つのパーツで構成されています:

  1. インプラント体:チタン製の人工歯根で、顎の骨に埋め込む部分
  2. アバットメント:インプラント体と人工歯をつなぐ連結部分
  3. 上部構造:見た目の歯の部分(クラウン)

インプラント治療は、入れ歯やブリッジとは異なり、健康な歯を削る必要がなく、顎の骨の吸収を防ぐことができるため、長期的に見て理想的な治療法と言えます。

インプラントはこんな方におすすめ

以下のような悩みをお持ちの方に、インプラント治療はおすすめです。

入れ歯の違和感や不便さに悩んでいる方

入れ歯特有の違和感や食べ物が挟まる不快感、取り外しの手間から解放されたい方に適しています。インプラントは固定式のため、自分の歯のように使用できます。

ブリッジのために健康な歯を削りたくない方

従来のブリッジ治療では隣接する健康な歯を削る必要がありますが、インプラントなら他の歯に負担をかけることなく治療が可能です。

自然な見た目と噛み心地を取り戻したい方

インプラントは見た目、機能ともに天然歯に最も近い治療法です。特に前歯など見た目が気になる部分の治療に適しています。

若い年齢で歯を失った方

若いうちから入れ歯を使用すると、長い年月をかけて顎の骨が痩せていきます。インプラントは骨への刺激を維持し、骨の吸収を防ぎます。

複数の歯や全ての歯を失った方

数本のインプラントで複数の歯、あるいは全ての歯を支えることも可能です。入れ歯より安定し、快適に使用できます。

ただし、以下のような方はインプラント治療が難しい場合があります。

・重度の全身疾患(特に血液疾患や免疫疾患)のある方
・骨粗しょう症の薬(ビスフォスフォネート系)を長期間服用している方
・骨の量や質が不足している方(※骨造成が必要になる場合があります)
・喫煙者(治療の成功率が低下する可能性があります)

当院では事前の精密検査で、インプラント治療が可能かどうかを詳しく診断いたします。骨の状態によっては、後述する骨造成治療を組み合わせることで、インプラント治療が可能になるケースも多くあります。

インプラントのメリット

インプラント治療には、他の歯の欠損補綴法と比べて多くのメリットがあります。

自然な噛み心地と審美性

インプラントは顎の骨と直接結合するため、自分の歯と同じような感覚で噛むことができます。見た目も天然歯に限りなく近く、セラミック製の上部構造を使用すれば、変色の心配もほとんどありません。これは入れ歯やブリッジにはない大きなメリットです。

自分の歯のような感覚で食事を楽しめるため、食事の質が向上し、生活の質も大きく改善します。特に硬いものや粘着性のある食べ物も安心して食べられるようになります。

周囲の健康な歯への負担がない

ブリッジ治療では、両隣の健康な歯を削って支えにする必要がありますが、インプラントは独立して機能するため、他の健康な歯を犠牲にする必要がありません。これにより、長期的に見て口腔全体の健康維持につながります。

また、入れ歯のようにバネ(クラスプ)で他の歯に負担をかけることもないため、残存歯の寿命を延ばすことができます。

顎の骨の吸収を防止

歯を失うと、その部分の顎の骨は徐々に痩せていきます。これは入れ歯やブリッジでは防ぐことができませんが、インプラントは人工歯根として骨に刺激を与え続けるため、骨の吸収を防ぐことができます。

これにより、長期的に顔の形状を維持し、老化による顔貌の変化(口元が凹むなど)を防ぐ効果も期待できます。特に複数の歯を失った方には重要なメリットです。

発音の改善と快適性

入れ歯と違って口蓋(上あごの部分)を覆う必要がないため、舌の動きが自然で、発音がクリアになります。また、入れ歯のようなずれや外れる心配がなく、会話や食事中の不快感や不安がありません。

特に人前での食事や会話に自信が持てるようになり、社交的な場面での心理的負担が軽減します。

長期的な安定性と耐久性

適切なケアと定期的なメンテナンスを行えば、インプラントは10年以上、場合によっては一生使い続けることも可能です。入れ歯やブリッジのように数年ごとに作り直す必要が少なく、長期的に見れば経済的にもメリットがあります。

当院では定期的なメンテナンスプログラムを用意し、インプラントの長期的な成功をサポートしています。

インプラントのデメリット

メリットが多いインプラント治療ですが、いくつかのデメリットもあります。治療を検討される際は、これらの点も十分にご理解いただくことが大切です:

治療費が高額

インプラント治療は健康保険が適用されない自由診療(一部例外あり)のため、ブリッジや入れ歯などに比べると費用が比較的高額になります。1本あたり30~50万円程度かかるのが一般的で、複数本治療する場合はさらに費用がかさみます。

しかし、長期的な視点で見ると、数年ごとに作り直す必要がある入れ歯やブリッジと比較して、トータルコストは必ずしも高くならない場合もあります。また、当院では患者様の負担を軽減するための様々な費用プランをご用意しています。

外科手術が必要

インプラント治療は外科手術を伴うため、手術に対する不安や恐怖感をお持ちの方もいらっしゃいます。手術中の痛みはほとんどありませんが、術後の腫れや痛みが数日間続くことがあります。

当院では痛みを最小限に抑える治療技術と、術後の痛みを軽減する薬剤を使用しており、患者様の負担を最小限に抑える工夫をしています。また、必要に応じて静脈内鎮静法なども取り入れています。

治療期間が長い

インプラント治療は、通常の場合、インプラント体埋入から上部構造装着までに3〜6ヶ月の治癒期間が必要です。骨造成が必要な場合は、さらに期間が延びることがあります。

この期間は、インプラントと骨がしっかりと結合(オッセオインテグレーション)するために必要な時間です。当院では必要に応じて治療期間中の仮歯を作成し、見た目や機能の問題を最小限に抑える配慮をしています。

メンテナンスが必要

インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。天然歯と同様、適切なブラッシングや定期検診が重要で、メンテナンスを怠るとインプラント周囲炎などのリスクが高まります。

当院では、インプラント治療後の適切なケア方法について詳しくご説明し、長期的に安定したインプラントをサポートするための定期メンテナンスプログラムを提供しています。

インプラント義歯について

複数の歯を失った場合や、全ての歯を失った場合に選択肢となるのが「インプラント義歯」です。従来の入れ歯と比べて固定力が高く、快適に使用できるのが特徴です。

インプラントオーバーデンチャー

「インプラントオーバーデンチャー」は、数本のインプラントを支えとして、その上から着脱可能な入れ歯(デンチャー)を装着する方法です。従来の総入れ歯と比べて、以下のようなメリットがあります:

・入れ歯のずれや脱落を防止し、安定した咀嚼が可能
・入れ歯の床(特に上顎の口蓋部分)を小さくできるため、違和感が少ない
・少ないインプラント本数で全体の歯を回復できるため、費用を抑えられる
・取り外しができるため、清掃が簡単になる

特に、全ての歯を失って総入れ歯に不満がある方や、費用面でフルインプラントが難しい方におすすめです。

骨造成について

インプラント治療を行うためには、十分な量と質の顎の骨が必要です。歯を失ってから時間が経過していたり、歯周病で骨が減少している場合は、「骨造成」と呼ばれる処置が必要になることがあります。

骨造成とは

骨造成とは、インプラントを埋入するために十分な骨の量と質を確保するための治療法です。骨の高さや幅が不足している場合に行われます。以下のような方法があります:

GBR法

GBR法(Guided Bone Regeneration:骨誘導再生法)は骨補填材と特殊な膜(メンブレン)を用いて、骨の再生を促す方法です。骨の幅が不足している症例に有効で、インプラント埋入と同時に行うことも可能です。

サイナスリフト

上顎奥歯部では、上顎洞(副鼻腔)が近接しているため、骨の高さが不足しがちです。サイナスリフト(上顎洞底挙上術)では、上顎洞の底を持ち上げ、その空間に骨補填材を充填することで、インプラント埋入に必要な骨の高さを確保します。

ソケットリフト

サイナスリフトの低侵襲版で、歯を抜いた穴(ソケット)から上顎洞底を挙上する方法です。軽度から中等度の骨高径不足に対応します。

CGF再生療法について

CGF(Concentrated Growth Factor:濃縮成長因子)とは、患者様自身の血液から抽出する成長因子を多く含んだフィブリンゲルのことです。血液を特殊な遠心分離器にかけて作製し、様々な再生治療に用いられます。

CGFに含まれる成長因子は、細胞の増殖や分化を促進する働きがあり、組織の修復や再生を助ける効果があります。また、CGFは自己由来の材料であるため、アレルギーや感染のリスクがほとんどない安全な材料です。

CGF再生療法は下記の効果が見込めます。

骨の再生促進

骨補填材とCGFを混合して使用することで、骨の形成を促進し、骨造成の成功率を高めることができます。また、治癒期間を短縮する効果も期待できます。

軟組織(歯肉)の治癒促進

CGFは軟組織の修復も促進するため、術後の歯肉の治癒が早まり、腫れや痛みの軽減につながります。

炎症の抑制

CGFには抗炎症作用もあり、術後の不快症状を軽減する効果が期待できます。

CGF再生療法は、インプラント埋入手術、骨造成手術、抜歯、歯周外科治療など、様々な場面で活用できます。特に骨量が不足している症例では、CGFを併用することでインプラント治療の可能性が広がります。

当院では、患者様の状態に応じて適切にCGF再生療法を取り入れ、より安全で効果的な治療を提供しています。

インプラントの保証期間について

当院では、高品質なインプラント治療をご提供するとともに、患者様に安心してお使いいただくために、以下のような保証制度を設けています。

インプラントの上部構造(被せもの)については、通常の使用において10年間の保証期間を設けています。この期間内に破損や脱離などが生じた場合、無償または一部負担で修理・交換いたします。

ただし、以下のような場合は保証の対象外となることがあります。

・誤った使用方法や手入れ不足による損傷
・定期メンテナンスを受けていない場合

インプラント体とクラウンをつなぐアバットメントについては、20年間の長期保証を提供しています。高品質な材料と精密な作製によって、長期的な安定性を確保しています。

インプラントの寿命について

適切なケアとメンテナンスを行うことで、インプラントは10年以上、場合によっては一生使い続けることも可能です。実際の臨床研究では、適切にケアされたインプラントの10年残存率は90%以上という報告もあります。

当院では、インプラント治療の長期的な成功のために、治療後のケア方法についてもしっかりとご説明し、患者様の大切なインプラントを長くお使いいただけるようサポートいたします。

インプラント治療の流れ

Step01

1. カウンセリング

患者さまのお悩みやご希望などを詳しく伺います。
カウンセリング時には、患者さまの健康状態を確認し、インプラント治療のリスクやデメリットについてもお話させていただきます。
気になることや不安なことがありましたら、お気軽にご相談ください。

Step02

2.精密検査・診断

CTで撮影を行い、骨量や神経、血管の位置などを詳しく調べます。
精密検査の結果からインプラントの埋入位置や角度などを確認します。

Step03

3.インプラント手術

麻酔が十分に効いていることを確認してからインプラント手術を始めます。
恐怖心が強い方には、寝ているような状態でリラックスしながら手術を受けられる静脈内鎮静法にも対応しています。
手術は一次手術と二次手術に分けられます。
一次手術で、顎の骨に穴をあけ、インプラント体を埋入します。
インプラントを埋入した後、インプラント体と骨が結合するのを数ヶ月待機した後、二次手術を行い、インプラントの土台となるアバットメントを装着します。

Step04

4.人工歯の装着

インプラント手術後の経過が順調であれば、型取りをして人工歯を作製します。
完成した人工歯をインプラントの上に装着して治療が完了です。

Step05

5.定期的なメンテナンス

インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
3ヶ月に1度のメンテナンスでしっかりと状態を確認させていただきます。

症例写真

ナカシマ歯科

ナカシマ歯科

〒562-0031 大阪府箕面市小野原東3-13-26

診察時間
09:00 ~ 12:00
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13:30 ~ 18:00
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土曜 13:00 ~ 17:00 休診日:木曜・日曜・祝日

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